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ジューンブライドに救われた話

母に言わせると、
『あんたぁ、全然、手のかからん子だった』らしい私。
そのぶん、二十代も半ばになって、
ずいぶんと遅い反抗期を長々と満喫した。

某自動車会社でOLさんをしていた頃。
両親と同居しながらも自炊生活をおくっていた。
独り暮らしを許されず、家出をする度胸もなく、
自分だけの茶碗や皿、鍋や釜、カセットコンロなど揃えて。
(アホやな)
母との仲も険悪で、お互い一言も喋らず。
そんな状態が1年くらい続いただろうか。

家の電話がなった。
たまたま私が出たら兄からだった。
当時、東京に住んでいた兄。

 兄「お。久しぶり」
 私「あぁ。元気?」
 兄「うん。お前、出るんじゃろ?」
 私「何に?」
 兄「結婚式」
 私「誰の?」
 兄「わしの」

えーっ!
お兄ちゃん、結婚すんのーっ!

ってことより、そんな大きな話が、
私の知らないうちにすすんでいたことにビックリ。

さすがに反省。
兄の電話を機に、母とも会話をするようになり、
結婚式は家族仲良く迎えられた。

その結婚式が6月8日だった。

こんな妹だから、
義姉になる人と初めて会ったのが結婚式当日。
いったい、どんな妹なんだろ…と、
義姉は怪しんだに違いない。

すんません、おねーさん。

兄は、仲人こそたてなかったが、
きちんと親孝行の挙式をあげた。
だが、妹の私は、
結婚式も披露宴もしなかったばかりか、
それらしい格好をして写真すら撮らなかった親不幸者。

「それらしい」格好じゃないですけど、
夫も私も、自分の一番の盛装(正装でなく!)で写真は撮ったんだが。
夫は、オフロードバイクに乗る格好。
私は、カヌーの格好。
せめて、どっちかに統一すればええものを…。



昨日、小学校でプールの授業があった娘。
ちょい苦手だったのだが、
てとと。さん長女ちゃんの笑顔に励まされ(ありがとう!)、入水。
先生の指示にしたがって、足から順番に入っていくらしい。
 「はい、今度は、肩まで、ちゃんとつかってー!」
と先生が指示されたときには、
小柄の娘、すでに、アゴまでつかっていたらしい。

…ラッキー!?

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by a-kik | 2008-06-26 14:39

芥川賞最年『長』受賞に挑む柿(52になったよ)の日常。なんだかんだ走ってます。


by a-kik