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必ずある、良いところ

世の中、悪いコトでも悪いばかりでなく、
必ず良い面もある。

と信じたい。

娘が小学校低学年のとき、
イタズラがすぎる悪童たちがいて、
ちょびっと登校を嫌がった時があった。
直接な意地悪があったわけではないのだけど、
授業中にざわざわしたり、
全員で怒られたり、
どうも教室の空気が嫌だったらしい。
結局、ちょっとした騒動があり、
夜、保護者と先生方が集まって合同懇談会みたいなのが開かれた。
その場で、先生がおっしゃった。

「どんな意地悪をする子でも、
 必ず良いところがあるはずなので探してみてやってください」

その先生とは別の先生だが、
黙って登校しつづけていた娘に「学校に来てくれて嬉しいよ」と声をかけてくださった。
ああ、先生方が連携して子どもたちを見守ってくれてるんだな…と、
安心した覚えがある。

そう。
どんな悪いコトでも必ずや良い面がある。

更年期の辛さだって良い面があるはず。
朝、目が覚めると、カーッと頭に血が集まった感じで、暑くて汗がでる。
どんな寒い朝でも、暑くてガバッと布団から出られる。
ストーブが頑張って暖かくなる前の冷たい台所での弁当作りも苦にならないほど。
そうだ、娘の弁当を作るために(あ、夫の弁当もついでに)神は更年期を作られたに違いない。

ほらね、更年期にだって良い面はある。

しかし、火照った顔で鬼の形相で弁当作りをする私は、
ジョギングからご機嫌で帰ってきた夫は近寄りがたい存在らしい。
さらに、反抗期まっさかりの娘が、ムスッと起きてくる。
「おはよう」と声をかけても、目もあわせず「ん」とだけ返ってくる。
ああ、その姿はかつての私。

更年期の妻と、反抗期の娘。
夫がサハラに一日も早く、そして長く行っていたい気持ちが手にとるようにわかる。
by a-kik | 2014-01-23 14:53

芥川賞最年『長』受賞に挑む柿(52になったよ)の日常。なんだかんだ走ってます。


by a-kik