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ライバル

本日の中国新聞「広場・ヤングスポット」に、
娘の大の仲良し「こだちゃん」の投稿が載っていた。
って、最近は呼び名も「こだちゃん」「きくちゃん」ではなく、
「あや」「はる」に変わったらしい。

女だねぇ、君たち。

これまで、「あや」ちゃんの投稿が載っていれば、
 「え!ほんと?」と、かぶりついて読んで、
 「すごいねぇ」と感嘆して、
 「私の友達よ!」と自慢せんばかりに鼻息があらくなっていた娘。

ところが、今朝は違った。

寝起きで不機嫌なときに、
 「あやちゃん、載ってたよ!」と父に教えられ、
 「わ、ほんまじゃ、すごいね!」と母が感心したからか、
 「…ふーん」と冷静な反応。

文面には、一生懸命に練習して、
おねえちゃんにも教えてもらって、
逆上がりができたことが書かれていた。

苦労して練習する姿を見ていたからか
不覚にも涙が出そうになった私。

しかし、娘は、しばらくして呟くように言った。
 「ウチだって、高いほうで出来るもん」

おお、これは、もしかして、ライバル心ってやつかっ!?

一人っ子で、これまで競争を意識することが少なかった娘。
大人の注目を一身に浴びることが当たり前だった娘。
先を越された悔しさや、
親の目が他にむく淋しさを、
感じ取ったか、娘?

登校する前に、
 「いっちょ、楽しんでおいで。」と儀式のハグをギュ!
いつもより、きつめのギュッ!
 『お母さんの一番はお前じゃよ』と。
娘、気づいてかどうか、
 「はい、はい、もぉ遅れる!」と出ていった。

「あやちゃん」、これからも娘のサイコーの友達でいてね。
娘、たくさんの友達と刺激しあって心も鍛えてね。
納豆たべて、筋肉つけるだけでなく。



先週、娘も逆上がりができるようになったのだが、
私がそれを知ったのは、
自由参観で学校に行き、廊下を歩いているときだった。
娘の友達の女の子が、すれ違いざまに、
「逆上がり、できるようになったんよ」と教えてくれたのだ。
その子に悪気があったわけじゃなかろうが、
最初に娘本人の口から聞きたかったなぁ。

「あやちゃん」のお母さん、いいなぁ~。
娘の初逆上がりを現場で見れたんだ…。
私だって…。
って、母娘そろってライバル心むきだしかいっ(笑)。
by a-kik | 2008-11-12 10:57

芥川賞最年『長』受賞に挑む柿(52になったよ)の日常。なんだかんだ走ってます。


by a-kik