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コラボ『もしも私が異性だったら』

もしも私が男だったら…?
って、あらためて想像するまでもない。
しょっちゅう、男に間違われている私としては。

カープの帽子をかぶって、
真っ黒になって遊んでいた小学生時代から、
42歳の、つひ最近まで、男に間違われること数知れず。
なんと罪作りな私…。

今日は、そんな私の『武勇伝』の中から一つ実話を。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
二十代後半。
バイトして格安のチケットを買って日本を飛び出した。
3ヵ月後。
すっかり、たくましくなった私は、帰路の飛行機に乗っていた。

たくましくなったとはいえ、
飛行機の中の冷えた空気は苦手。
乗ってすぐにスチュワーデスさんに毛布の追加を1枚たのんだ。

  *今は、スチュワーデスさんじゃなく、
   キャビンアテンダントって言うんですよね。
   でも、ま、当時はスチュワーデスさんだったんで、
   このまま、スチュワーデスさんで続けさせてください。


マレーシア航空のスチュワーデスさんに、
片言の英語で、毛布をお願いした。

スチュワーデスさん、にこやかに微笑んで、すぐに持ってきてくれた。
 「○△☆×@+*、サー。」
良くききとれなかったけれど、最後に「サー」ってつけられたように思えた。

沖縄弁の語尾につく『○○さー』の「さー」じゃなく、
英語で目上の男性や、男性のお客様などに使う「サー」。

そんな「サー」に聞こえた。けど…。
聞き間違いかな。
 「さんきゅー」
と受け取った。

離陸後、食事を配ってくれたのは同じスチュワーデスさん。
「どうぞ」とテーブルに置いてくれたとき、
やはり、聞こえたような気がした。「サー」と。

うーん、どうだろう。
確かめてみよう。
コーヒーのお代わりを頼んだ。
笑顔でついでくれるスチュワーデスさん。
「どうぞ」とテーブルに置いてくれ、…「サー」。

やっぱり!
聞き間違えじゃない!
このスチュワーデスさん、私のことを男を思ってる!
これは訂正しておかねば!

視線をあげると、スチュワーデスさんが「何か?」と笑顔。

…なんでもありません。

「私は男ではありません」と言う勇気がなく、
わざわざ低い声で「サンキュー」と返事して、
その後、約10時間、男のふりをしていた私。

女優になれるかもしれないと勘違いした瞬間だった。

          おしまひ。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

飛行機の中のトイレが男女兼用でよかった…と
今でも思っている小心者です。

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by a-kik | 2008-07-09 09:50 | コラボ・広島ブログ

芥川賞最年『長』受賞に挑む柿(52になったよ)の日常。なんだかんだ走ってます。


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