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昔、むか~し。
香木の森の研修生時代だった頃。
クラフト館で作業するときは、
研修生がお気に入りのCDをかけておりました。
観光地である今では考えられませんが、
冬の平日ともなれば、
来訪者といえば暖気を求めて入ってくるカメムシか、
役場の課長さんくらいでした。

なので、ドリカムのCDを聞きながら、
サシェ(匂い袋だすな)とか、
ポットマット(中にハーブをいれてね)とか、
ちくちく縫ったりミシンでダーッしたりしてました。

私は、ミシンでダーッしすぎて、ほどく作業がメインでしたが(笑)。

当時、よく流していたのが、
ドリカムの「冬三昧にはまだ遠い♪」が入ったアルバム。
若葉っちが持ってたドリカムのCDを、
ほとんど毎日のようにかけてもらってました。
サビでは「冬三昧にはまだ遠い♪」を連呼するこの歌。
なかなか小気味よいテンポで針作業も進んだり滞ったり。

ところが、この「冬三昧」って歌詞を聞き間違えつづけた研修生仲間もいまして。
大阪出身の彼女は、同期生の中で一番ねえちゃんでありながら、
どこか天然で、どこか・・・ぷっ。
失礼。
思い出しながらも笑える逸材でした。
このねえちゃんと若葉っちと私。
休日にどこも行くとこなく『お留守番3人組』と呼ばれていた仲良しでした。
2年前に3人で再会したときも、
相変わらずな空気がそれぞれに流れていて、
楽しかった、楽しかった♪

で、このねえちゃん、どんな風に聞き間違えつづけたかと言うと…。
「ふゆざんまい」を
「じゅうさんまいり」と聞こえてたのですな。

冬三昧にはまだ遠い
十三参りはまだ遠い

歌ってみると、ああ、まぁ、きこえんこたぁないなぁ…と関西弁で思うのですが、
やっぱ、きこえんです。
と思ってたんだけど、一度、「十三参りはまだ遠い」って歌ってみたら、
それからは、何度きいても「十三参りはまだ遠い」って聞こえてしまうから不思議。

でも、当時の私は「十三参り」なる知識がありませんでした。
そこで、ねえちゃんが、「数えで十三歳になるときにお参りするんやで」と教えてくれました。
京都辺りでは有名なしきたりとかで、
七五三みたいなもんかな・・・と当時の私は認識いたしました。

十三参りはまだ遠い♪
と連呼しつづける歌詞をきいて、
ねえちゃんは、「どんだけ遠いんや」って一人つっこんでたそうです。
さすが、大阪出身!

そして、今日、ふいっと、口ずさんでしまった「十三参りはまだ遠い♪」
あ、いや、正しくは「冬三昧はまだ遠い♪」なんですけどね。
でも、鼻歌ででてくるときは「十三参りはまだ遠い♪」なんですわ。
で、なぜ、今日、十三参りかってぇと、
本日、娘の13歳の誕生日なんですな。

13年前の今ごろ、数分おきに襲ってくる陣痛の合間に、
ネタ帳にあれこれ書きこんでいた私。
それを元に記した『産後35歳』を、
中学生になった娘がむさぼり読んでくれてる13年後。

娘の誕生日ではあるけれど、
私が「娘の母」と名乗れるようになった日でもあり、
二つの視点を持つ力を身につけた日でもあります。
そんな能力を与えてくれた娘に感謝。

あ、まぁ、夫にも感謝しとこ、一応。

で、結局、十三参りには行かず、
(まぁ、行くなら数えで13歳のときなので、どうせ今年ではないのですが)
部活に出かけた娘。

今夜はどんなご馳走にしようかねぇ。
by a-kik | 2014-03-22 11:46

芥川賞最年『長』受賞に挑む柿(52になったよ)の日常。なんだかんだ走ってます。


by a-kik