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第6回錦帯橋ロードレース大会

雨だろうなぁ…。
と覚悟はしていたものの、
寒さは覚悟しておりませんでした。

寒かった…。
第6回錦帯橋ロードレース大会。
ハーフの部。

ハーフの部だけで2000人を超すランナー。
10km、5km、2kmを含めれば4000人を超すランナー。

夫は一番前のグループでスタートするので早々に別れ、
スタート地点できょろきょろを辺りを見回す。
「妻ランナーズ」エース(笑)のk辺さんもいるはず。
でも、どこにいるのか、わかんない。

スタート前に携帯に「来てる?」とメールしたら「来とる!」と返信あったのだけど、
参加者が多すぎて会えない。

スタート地点で前を向いても横を向いても後ろを向いても、
ランナー、ランナー、ランナー。
k辺さんの姿はなし。
上を向いたら…雨。

そのうち、パーン!と号砲がなってスタート。

ま、どっかで会えるでしょ…と走り始めたら、
2km手前くらいで覚えのある後ろ姿を発見。
k辺さんだ!
ああ、でも、追いつけない。
私と彼女のあいだには大勢のランナー。

ここで無理をして追いついて、
あとで、その無理がたたるのもマズイ。

でも、見失う前に追いつきたい。

で、3km手前でようやく追いつく。

車をどこにとめた?とか、
雨やだね~とか、
他愛のない会話をしつつ別れる。
追いついた勢いで先行してちょっとでも距離を稼いでおく魂胆の私。

雨天で寒いけれど、この大会、素晴らしいことは1km毎の表示があること。
1km重ねる毎に時計を見る。
おお。
キロ6分で走れてるじゃん、私。

雨天で寒いけれど、体温でメガネがくもってくる。
雨粒とくもりで見えにくいけれど、次の1kmでも時計を見る。
おお。
キロ5分半で走ってるじゃないか、私。

キロ5分半ってぇと、去年の今頃10kmを走っていた頃のペースだ。
なんだ、私、戻れてるじゃん、去年の自分に。

折り返してきた夫とすれ違う。
愛媛マラソンでは折り返しですれ違うとき、
 『おいおい、こんな時間にそんなところを走っていて大丈夫か?』
と心配したらしい夫。
今日は違うぞ。
どっちかってぇとハイペースでがんばってるぞ。
ほめてもらおう。
 私 「がんばってるよー」
夫、それどころじゃないって顔で、
 夫 「さむいー!」

その後、k辺さんともすれちがったらしい夫。
これまでの大会では、夫が「がんばれー」と声をかけていたらしいが、
夫、今日はk辺さんに気付くこともできず、鬼の形相だったらしい。
k辺さん曰く
 「なにか獲物を追っかけているような必死の形相だった」。

夫、寒かったらしい。
いや、寒いのはこっちも一緒。

10km地点。
時計をみると58分。
嬉しいねぇ。
1時間キレてるよ。
でも、同時に、大丈夫なのか、私?と不安になる。
こんなんで、あと半分もつのか?

もたせるためにスパイベルトからゼリーを出して飲む。

12kmで折り返し。
k辺さんとすれ違う。
やばっ。
そんなに離れてないぞ。

すると、なんだか聞き覚えのある声がする。
「ファイトー!」
あ!
11月のベイマラソンで一緒に走っていたオネーサン。
周回コースのベイマラソンですれ違うたびに、
「ファイトー!」って声出して励ましてくれてたオネーサン。
思わず、「あ!」って言ったら、
オネーサンも、「あ!久しぶり!」って。
覚えとってくれたんじゃね。

そのオネーサンの「ファイトー!」の声が18kmくらいで背後に迫り、
振り向くと、笑顔のオネーサン。
 「ベイマラソンで会ったんですよね?」と問われ、
 「はいぃ。今日はついていきますよー」と返したものの、
あっちゅう間に置いていかれた。

やっぱ、きちんと走りこんできている人は、
ここからが違う。
歩き始める人がポツポツ出てくる後半で、
前半と変わらぬ速度と変わらぬフォームでスイスイ走っていく。

かっこいいなぁ。

そう思うなら、私もきちんと走りこんで大会に臨めばいいのだけどネ。

ここまでキロ6分を保てていたけれど、
19kmでキロ7分にガクッと減速。
左の足の甲が痛い。
でも右の股関節は痛くない。
だけど左の太ももがつりそう。
20km。
ここまできたら、もうちょいじゃん。
お尻の下をポンポンと叩きゴールの岩国城へ。

「もうすぐゴールでーす!」
の声によっしゃ!とラストスパート。
きっと、あの角を曲がればゴールゲートが見える。
あれ?
まだか。
じゃ、次の角だろう。
きっと、あの角を曲がればゴールゲートが見える。
あれ?
まだか。

これを何度か繰り返し、やっとゴールゲートが見えたときは、
「ほんとか?」と疑ってしまった。

んでも、最後の100mは猛ダッシュ。
ゴール!

2時間14分02秒。

やったー!
自己記録を12分更新!
…ってハーフを走ったのは2度目ですが。
…前回の福山マラソンは後半のあまりの急坂に歩いてしまってたし。

今回は歩きませんでした。
いや、その、マラソンなので歩かないことを胸はって言うのもなんですが(笑)。
ハーフを足をとめずに走りきれたことはかなりの自信。


ゴールして、ゼッケンのチップをはずしてもらって、
記録証をもらう列へ。
発行してくださるスタッフに金ちゃんさんがいるはず。
金ちゃんさんの列に並ぶぞ…。

え!

どこに金ちゃんさんがいるかわからないくらい大行列。
ハーフの選手だけでなく、
10km、5kmの選手も一緒になって大行列。
こりゃ、並ぶ選手も大変だけど、発行するスタッフも大変。
そうしている間にも身体が冷えてくる。

とりあえず、並ぶ。
前へ進む。
係の人の顔を見ようとするが見えない。
金ちゃんさん、どこ?
前へ進む。
金ちゃんさん、どこ?
前へ進む。
あ、この列、違った。
金ちゃんさん、どこ?
発行してもらいながら、探す。
2人隣の係の席に、金ちゃんさん発見。

 「金ちゃんさん!」

呼んでみるも、金ちゃんさんも忙しそう。
そりゃそうだよね。
それでも、今度いつ会えるかわかんないし、もう一回呼んでみる。
 「金ちゃんさん!」
代わりに目の前の係の人がいぶかしげに私を見上げる。
すんません、お仕事の邪魔しちゃってます。
ラストチャンスに金ちゃんさんの本名を読んでみる。
 「○○さん!」
さすがに本名には反応してくれた金ちゃんさん。

忙しく作業しながらも、私を手招き。
招かれるまま寄ってって、クッキーをいただきました。
ありがとう、金ちゃんさん。

その後、無料配布されたご飯の列は長蛇のあまり断念。
なので、金ちゃんさんのクッキーは冷えた空腹の身体をあっためてくれて、
最高の完走賞となりました。

ありがとう、金ちゃんさん。

さて、k辺さんは?
ゴール地点で出迎えるつもりだったけれど、
記録証を並んでる間にゴールされてる可能性大。
だとしたら、ものすんごい人ごみに会える可能性は小。

探すのもなにも、ただ、もう寒くて、車へGO!

駐車場までの道のりが長かった…。

車の中で着替えてて足を3度もつってしまって、
ずーっと車の中で読書して待っててくれた娘は大爆笑。

結局、k辺さんにはその後も会えず、
携帯で連絡とりあったところ、
私の約3分後にゴール。
前回の笠岡マラソンの記録を後退したもよう。

だって、寒かったもん。
ほんっと、寒かった。
夫も自己記録を10分後退。
それでも、1時間25分45秒。

いろいろ言い訳しておりましたが、それでもご機嫌だった夫。
なぜなら、抽選会で賞品をゲットしたから!
本来ならゼッケン番号での抽選なのですが、
天候などなどの理由で、
会場にいる人でのじゃんけん大会になり、
夫、勝ち残り、トレラン用のバッグをゲット!

寒くて車中で待っていたら、
誇らしげにバッグを掲げて帰ってきました。

夫、それ、レディース用だね?
うふふ。

って、私、トレラン走るんかい?




帰ってから、記録証をみた娘が一言。
 娘 「お母さん、おしかったねぇ!」
なんで?
母さんは記録更新したんよ?
 娘 「45位じゃん。
    もうちょっと遅かったら46歳46位でちょうどよかったのに」
そこかいっ!

ハーフ女子40-49歳の部。
67人中45位。

このマラソンブームで、この大会も去年より1000人多いとか。
完走すれば入賞って大会はなくなるかなぁ。


さて。
明日は「取材」。
どれだけ筋肉痛が出るか…。
朝がこわいぞー。
いしたろう先輩、お手柔らかにお願いします。
by a-kik | 2012-03-04 22:34

芥川賞最年『長』受賞に挑む柿(52になったよ)の日常。なんだかんだ走ってます。


by a-kik