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北海道マラソンのお話 5

10㎞は、スタジアムを出て、
豊平川沿いの遊歩道を行って帰るコース。
遊歩道に出るまでは木陰や、
ちいさなトンネルがあるものの、
あとは橋の下くらいしか陰のないコース。

きびしー。

そんなコースでも、1㎞毎にスタッフが立っておられて、
救急の旗をつけた自転車が行き着して、頼もしい。

 (そういえば、本番の北海道マラソンでも、
  エイド自転車がかっこよかったなぁ。)

コース上だけでなく、運営スタッフもテキパキされてて、
それだけで幸福感が倍増したオバチャンランナー。

去年までは開会式のあと、
準備体操に皆でラジオ体操をされていたらしいけれど、
「今日は暑くなるので、少しでも早くスタートしましょう」とラジオ体操を中止にしてスタート時間を早めた決断。

ぶらぼー。

私の走りもブラボー。

同じような走りをする老若男女に囲まれて、
すたすたと足をすすめる。
途中、斜めに横切ったり、
無茶な追い越しをかけていくランナーもいるけれど、
マイペース、マイペース。
1時間以内という目標はあるものの、
私の最終目的は楽しく完走。
そしてQちゃんと会話。

だが、暑い。
ん?

右前で立ち止まり、嘔吐した若い女性ランナーを発見。
でも「大丈夫ですか?」って立ち止まる勇気はない。
周囲のランナーも心配そうにしてるけれど、
救助には行かない。
キョロキョロっとすると、エイドの自転車発見。

「そこで、吐きよっての人がいました」

中途半端な広島弁でエイド自転車につげると、
サングラスとヘルメットの勇ましいライダーが、
コクリと頷き、救助に向かってくださった。

ほ。

安堵するとともに、
声を出して喋れたことでリラックス。
リラックスしてはじめて、
ああ、私、緊張してたんだ…と気がつく。



                        つづく
by a-kik | 2010-09-01 15:22

芥川賞最年『長』受賞に挑む柿(52になったよ)の日常。なんだかんだ走ってます。


by a-kik